![烏](https://source.boomplaymusic.com/group10/M00/01/23/21644f86eedf41dc924218d07a462061H3000W3000_464_464.jpg)
烏 Lyrics
- Genre:Alternative
- Year of Release:2020
Lyrics
ささくれ爪で引きやった
真っ赤な命が膨らんで
じくじく痛むその口に
吸いついてみた
煮崩れかけてる夕焼けが
べっとり広がり貼り付いて
手を振る少女の影法師
隣で曲がった
猫らの脅嚇 枯葉の衣擦れ
連れてって 気付かず呟いた
一羽烏がぱらりと飛んだ
撓んだ腕に強さを示して
たなびく砂に裾をはたいた
あの横顔を見送ることさえもできやしないで
次第に辺りは暗がって
吹く風漸次にひやりとし
化け物よろしく揺れる木に
自然の妙をみた
忙しく働く鳩公が
ぽかんとこちらを眺めてら
見栄張りかたがた指先で
白髪を探した
蜻蛉の擾乱 車輪の空咳
連れてって 気付かず呟いた
一羽烏がさらりと降りた
迎うる春夢の如き柔さで
紅霞の劇に欠伸かました
あの羽の下のしなやかささえも知りやしないで
一羽烏がぱらりと飛んだ
撓んだ腕に強さを示して
たなびく砂に裾をはたいた
あの横顔を見送ることさえもできやしないで
一羽烏がからりと鳴いた
乾いた声に憂いを残して
感傷に飽きてただ伸びをした
立ち上がるとも居眠りをこくとも決まりゃしないで