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カンダタ Lyrics
- Genre:Electronic
- Year of Release:2024
Lyrics
暗い地獄の底から 空を見上げる目がふたつ
絶望的に頼りない かすかな希望の糸
罪を背負ったこの身でも 許される道があるなら
その糸を掴み取って 彼は天へと昇る
光の糸に縋って 空へと伸びてくよ
逃れたいこの苦しみ 救いの手は届くのか?
けれど後ろを振り返る 僕と同じ影たちが
その糸を掴んでくる 重さに耐えられるか?
無数の手が引き寄せる 背中を引っ搔く爪に血
「一人だけじゃないんだ」って 心が叫んでる
でも恐れが胸に湧いて 力いっぱい蹴落とした
誰にも渡したくない 糸が揺れている
光の糸に縋って 登る道は細くて
手を伸ばす影の群れが 僕を引き戻すように
振り払うその瞬間 糸が切れる音がして
また落ちてゆく僕は 光を失ってく
ああ、何も見えない いっそ目を潰してくれ
僕の心に 一度きりの「ぷつん」がこだまする
光の糸に縋って 掴んだものは何だった?
救いの道を閉ざして 僕はまた闇の中
許されない罪の果てに 光は消え去っていく
もう戻れない僕の声は 闇に飲み込まれていく
天へと続く糸は もう見えないけど
いつかまた手を伸ばして 光を見つけられるかな?