千里眼 Lyrics

千里眼

温かい水の中に

薄い群青を溶かして

ゆっくり広がる哀しみが

染み渡ってゆくように

この世には絶対など

あり得ないことだからこそ

信じることに強く意味があると言ったね

それでも千里眼の娘がいたなら

その娘は人を嫌いだと思いますか

何処かに千里眼の娘がいたなら

人を好きだと思いますか

本当の姿はひとつ

少しずつ 冷めてゆく

湯槽に体を沈めて

あなたへの愛もこのまま

消えてゆけばいいのに

傷付けた言葉さえも

何も語らない眼差しも

空の青のように澄んで

沈黙を返すまま

それでも千里眼の娘がいたなら

真実を追い求めるでしょうか

時には答えのない問いかけもあると

ただ全てを抱き締めるでしょうか

愛の行方はどこかしこ

それでも千里眼の娘がいたなら

その娘は人を嫌いだと思いますか

何処かに千里眼の娘がいたなら

人を好きだと思いますか

本当の姿はひとつ

もう冷たい水の中に

愛も哀しみも溶かして

明日へ流してゆきます

そして眠りにつこう

静かな眠りにつこう