六本木 ~摩天楼に咲いた夢~ Lyrics
- Genre:Alternative
- Year of Release:2020
Lyrics
ここは六本木さ誰もの憧れ
熱き夢を語った誰かの片割れ
飛び交う愛憎シーン 落ち合うお偉いさん
夜を裂く艶然ボイス 身一つじゃ足りやしない
浮かれた観光人 つまずくお嬢さん
『全地球測位システム』も狂乱す 導け彼処に
狐狸の類につままれたような明光
このご時世に似つかわしくなく豪奢
でもそれに惹かれているのだ
何かに焚き付けられるようにして
恐れも小言も見えないていにして
望まぬ被害さえもたらしていた
それでも若さを免罪符のようにして
全ては夢への糧さと解して
なにひとつ足りぬまま見上げていた
ここは六本木さ誰もの憧れ
郷里の風を想う誰かの足かせ
行き交う陋習プレー 管巻きお父さん
闇打つシャッターサウンド 瞬刻も気抜けやしない
姑息な窃盗人 ボラれたお上りさん
真っ黒山蠢動す 万斛の悲哀
早すぎる足取りに抜かれ閉口
生き急ぐ日進月歩の功罪
でもそれに痺れているのだ
時間も才能もつれないし
世を憂うばかりの愚劣さ
語るるに落ちたり 俗ならむ欲望
不退転のはずの身 揺らぐ
何かに抗い生き抜こうとして
痛みもある種の瀉血なんて思って
憐れみと嘲笑を受け止めようとした
それでも波立つ心情は高くて
焦って力んで台無しにし果てて
ぼやけた視界に映っていた
ここは六本木さ誰もの憧れ
微醺にしがみついた誰かの道連れ